プロダクトマネージャーが情報を”見える化”できるとプロダクト開発の効率が上がる

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フルリモート&フルフレックスのスタートアップでB2B Sassのプロダクトマネージャー(PdM)をしているゆーたろー(Twitter)です。

このブログで記事を書いたり、フォロワー1.8万人超えのグルメインスタをしたり色々しています。

1児のパパです。アラサーです。

プロダクトマネージャー(以下、PdM)がエンジニア、デザイナーと協業してプロダクト開発を進めていく中で、情報を”見える化”するスキルは大切であり、これはPdMとして武器になるのではないかと思ったので、自分の体験をもとに記事に残します。

全然革新的なことではないですが、もしもエンジニアやデザイナーとの協業に苦労しているPdMの方々の参考になるようなことがあれば大変嬉しいです。

目次

テキストだけの情報だとどうしてもメンバー間で認識の齟齬が生まれてしまう

PdMはプロダクト開発を進めるためにデザイナーとエンジニアと密にコミュニケーションを取りますが、その情報伝達は主にテキストなのではないかと思います。現職がフルリモートの会社だからかもしれませんが。

現職はドキュメント類はほぼ全てNotionで管理しているのでどうしても情報におけるテキストの割合は多いです。

テキスト(文字)から得られる情報にはどうしても限界があると思っており、テキストだけの情報でデザイナーに画面デザインの作成をお願いしたり、エンジニアに機能開発のお願いをするとどうしても認識の齟齬が生まれやすいと感じています。

認識の齟齬が生まれるとどうなるか。コミュニケーションコストが増えるし、手戻りも増えてしまいます。それによりメンバー(自分も)の工数が増え、結果的に開発スピードの低下に繋がってしまいます。

これはプロダクト・事業のドメインの複雑さや難解さによって認識の齟齬の生まれやすさには差が出ると思っています。

PdMとしてはテキストだけで他のメンバーと共通認識を持ちながら進められるのがベストですが、実際問題なかなか難しいなと感じていました。(だからと言ってより伝わりやすいテキスト表現ができるようになるための努力を放棄したわけではなくむしろ意欲的です)

テキスト情報だけでコミュニケーションをとると認識の齟齬が生まれやすい

そこで、メンバーに渡す情報ををテキストだけでなく、図や線を使って”見える化”したところ、メンバーとの認識の齟齬が明らかに減りました。

PdMが情報を整理する時間は少し増えてしまいますが、他のメンバーが気持ちよく仕事ができるようにするための取り組みもPdMの仕事だと思っています。

情報を”見える化”すると共通認識が取りやすい

現役のPdMの方がこの記事を見たら「これ、PdMとして当たり前だろ!!!」と言われるかもしれません。

僕はPdMになって1年2ヶ月になりますが、この取り組みを最近始めたわけではなく、PdMとしてのキャリアをスタートしてからやってはいました。ただ、情報が複雑で明らかにしっかりと整理しないと相手に正確に伝わらないとわかる場合や、プロダクトや事業にとって特に重要な場面に限っていたと思います。

ただ、ちょっとしたことのちょっとした認識の齟齬の積み重ねが与える影響を肌で感じたことで、頻度をかなり多くしました。

そして頻度を多くしたことにより、とても効果を実感したので改めて記事を書いているという次第です。

“見える化”するために使っているツール

僕は以下のツールを使って情報を整理して”見える化”しています。

  • Miro
  • Figma
  • iPad mini
“見える化”に使っているツール

どのツールでもテキストだけの情報を図や線で整理することができます。僕は場面に応じてツールを使い分けるようにしています。

Figma

Figmaはデザインツールなのでそのままですが、デザイナーとのコミュニケーションで使用しています。

デザイナーに要求仕様をもとにデザインデータを作成していただいていますが、要求仕様のように「できるようにしたいこと」という粒度の情報から画面デザインを作るのは難しいと考えています。なのでPdMが粒度の荒い状態でも良いので、画面のイメージを共有することは重要です。

画面イメージ(ワイヤーフレーム的なもの)を作る手段には「手書き」「Miro」などがあるのでそれらでも良いと思いますが、手書きやMiroで作った場合、それをもとに1からFigmaでデザインを作成する必要があります。それより、PdMが直接Figmaでたたき台を作成した方がそれを可能な範囲で流用することでデザイナーの工数削減にも繋がるのではないかと考え、Figmaを積極的に使うようにしています。

(あと、単純に画面デザインを考えるのが楽しいです。難しいけど。)

とはいえ、Figmaでたたき台を作るのも画面によっては工数がかかっちゃうので、プロダクト開発の進捗やメンバーの作業状況を見て場合によっては「手書き」を選択することも必要だと思います。

Figmaを使い始めた副産物ですが、かなりFigmaを使いこなせるようになりました。(ちなみにこの記事で挿入している図は全てFigmaで作成)

Miro

MiroはPdMにとっては必須のツールだと勝手に思っています。Miroを見ない日はないんじゃないか…。汎用性が高いので、かなり重宝しています。

Miroはエンジニアと機能の要件に関してコミュニケーションをとるときや、チーム全体で意見を出し合ったり情報を共有するときによく使っています。

チーム全体でブレストするときに付箋をペタペタ貼りながらリアルタイムで議論できるのがとても良いですよね。

ちなみにFigmaにもFigJamというオンラインホワイトボードツールがありますが、1度も使ったことがないです。デザインでFigmaを使っているので、FigJamに移行することもちょっとアリかもです。FigJamの使用感について知っている方がいたらぜひ教えてほしいです。

iPad mini

iPad miniは6月から導入を始めました。

使う場面はこちらも汎用性は高いですが、

  • MTGの議事録に議論した情報を可視化して、メモを貼り付ける
  • エンジニアが実装してくれた成果物に対して修正依頼をするときにスクショに直接書き込む

このようなケースで使うことが多いです。

メモをとるときはGoodNotesというiPad用メモアプリを使っているのですが、これ使用感がめちゃくちゃ良いので(定番すぎるので言わずもがなですが)おすすめです。

ちょっとした情報をササッとメンバーが理解しやすい形に書き起こして共有することでメンバーの共通認識を素早く取ることにかなり役立っています。実際、エンジニアメンバーからも好評です。(嬉しい)

Amazonのイベントでタイムセールにかかることがあるので、そのときに思い切って買ってみるのもアリだと思います。

ちなみにminiにした理由は「本当の目的はKindleで本を読むため」だからです。なのでガッツリノートとして使いたいなら無印iPadやAirあたりが良いと思います。(miniは画面がそこまで大きくないのでね)

情報を”見える化”したことによる効果

積極的に情報を”見える化”したことで、プロダクト開発のスピードが上がった気がしています。正確にベロシティを計測したり何か定量的なデータがあるわけではないですが、体感的には上がっていると感じています。

PdMの役割は「プロダクトを成功に導くこと」です。プロダクトを成功に導くためには開発が速いに越したことはない(仮説検証の数を増やせるという理由)ので、この取り組みはプロダクトを成功を導くために効果的だと思って継続しています。

あとは単純にコミュニケーションのロスが減ったのが嬉しいです。

最後に

今回は個人的な取り組みを記事にまとめました。

ちなみにこれは所属会社全体の方針でなく僕が勝手にやっていることです。なのでご自身がやりやすい手段を選べば良いと思いますが、1つの事例として参考にしていただけたらと思っています。

PdMは日常的に他部門と協業するので、僕も引き続き”最高の協業方法”について模索していきたいと思っています。

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