30代に突入し、今年度で32歳になる。
20代はプライベートの面では結婚し、子宝に恵まれたので充実していたと思うが、仕事・キャリア面では希望を持ち、絶望し、再起するためにキャリアチェンジした。自分の中ではとてもではないけど満足できるものではなかった。
仕事・キャリア面について詳しく書くと、大学院在学中に(研究室の仲の良い先輩がいるからという理由で)某大手のメーカーの選考を受け内定、「大手に入れば勝ち組だ」と優越感と希望に満ち溢れていたが、技術職として入社後は色々な要因により絶望、その後人生の再起をかけ2019年秋にプログラミングの学習スタート→エンジニアへのキャリアチェンジ、という具合である。
大手メーカーで絶望した”色々な要因”についてはどこかで記事にまとめても良いかなと思っている。(精神を病んだ、パワハラとかの話ではない)
エンジニアにキャリアをチェンジし、戦う業界をITに移したのが28歳。
そこから30歳になる2年間は、これまで(大学、大学院、新卒で入社した会社での社会人生を含む)適当に過ごしてきたハンデを少しでも取り返そうとがむしゃらに頑張ったつもりである。あくまでつもりである。
具体的に何をしてきたのかは別の記事に書いた。

前置きが長くなったが、IT業界で仕事をして4年目の今、31歳になった今、うまく言葉にできないが「この10年はめちゃくちゃ大事だ」という感覚があった。
この記事で取り上げる「30代にしておきたい17のこと」という本を読んでみると同じく「30代の10年はめっちゃ大事だよ」ということが書かれていた。30代をどう生きるかで周りの同い年との差は大きく広がると思っているからだ。
とはいえ“30代の生き方”について、まだ自分の中に正解を持っているわけではないので、今回この本を読んでみようと思った次第である。
著書ではタイトルのとおり本書では17のことが書かれているが、その中から自分の芯に響いた項目をピックアップする。
- 「すべてを手に入れることは不可能」だと知る
- 年齢の離れた友人を持つ
- 人脈を金脈に変える
- 才能のかけ算で勝負する
- 大好きなことを仕事にする
- 人生の目的を知る
この記事では6つ挙げたが、残りの11つも気になる方はぜひ本を買って読んでほしい。本のボリュームはそこまで多くないのでサクッと読めるので。
「すべてを手に入れることは不可能」だと知る
30代は欲しいものや実現したいもの全てを“もう手に入れることができない”という事実に直面しなければならない年代であると書かれている。
これは本当にそう思った。今から僕がHIKAKINみたいなYouTuberになれるとは到底思えない。
全てを手に入れることは不可能であると知ると同時に、「何を手に入れることができるのか」という現実味のある考えをできるのも30代。
すべては手に入れることはできないが、まだまだ手に入れることはたくさんあることに気づく、気づいてしまうのが30代だと思った。
また、“人生の90%は30代で決まる”とも書かれている。
この文字を見たとき、思わず変な緊張感を持ってしまった。
「ああ、本当にこの10年が本当の勝負なんだな…」と認識することができた。
なぜ“人生の90%は30代で決まる”のか、それは多くの人が30代でパートナー、仕事、住居という人生でもっとも大切な3つを選ぶからである。(僕は1回目の大きな転職も結婚も住居も20代のうちに済ませたのでここは当てはまらなかった)
30代で感じたことや決めたこと、動したこと、経験したことが残りの人生を作る。
余談だが、本書では「自分の人生を変えることができるのは30代までと思っておいた方が良い」と書かれている。僕の肌感だがそこまで違和感は無いと感じた。
40代、50代から人生を変えた人はこの世にたくさんいるかもしれないが、比率としてはかなり少数であるかなり特殊だと思う。
なので、30代のうちに“今はやっていないがやってみたいこと”は全てやってみるつもりだ。
年齢の離れた友人を持つ
ここは僕が父であるからこそ刺さったことである。
子育てがひととおり終わった人に「子育てに関して1番後悔していることは?」と聞くと、ほとんどの人が「もっと子供といる時間をつくっておけばよかった」と答えるらしい。
このことをキッカケに著者は育児セミリタイアをしたらしい。(育児セミリタイアの詳細の内容はわからないが、多分仕事は最小限にして子供との時間を最優先にした生活スタイルなのだろうと予想)
こういう生の声を聞くためにも年齢の離れた友人を持つことが大切である。
このように自分よりも10歳ぐらい上の年齢の友人を持つことで“これからの人生の予習”ができる。
40代の人に「30代にしておけばよかったことは?」と聞くことで、先人の失敗や後悔をその当時の年齢で知ることができる。これはこれからやっていきたいと思った。
幸い、Twitterや神戸で運営していたエンジニア向け勉強会等のおかげで割と幅広い年齢で友人と呼べる(自分では呼んでも良いと思っている笑)人は複数人つくることができた。
人脈を金脈に変える
人生に豊かさをもたらすのは“人”である。
本書にも書かれているが、これは本気で思っている。
ただ、付き合う人は慎重に選ぶ必要がある。
成功している人と付き合えば成功するし、悪いことをしている人と付き合えば自分も悪いことをする。
これは30代に限らず、子供にも伝えないといけないことだなと思った。
中学校とかでグレた人らと仲の良い友人が自分の意志なのかはわからないがどんどんグレてしまう現象はあるあるだと思う。(僕が修羅の国北九州出身だからこんな例が真っ先に思いついてしまったのか…)
人との繋がりは大きな財産である。
ではどうやって人脈を広げていくのか、本書では“自分主催のパーティを開催する”と書かれている。
これも過去の自分がピッタリ当てはまるなと思った。
前述したが神戸でエンジニア向けの勉強会(という名の交流会)を立ち上げて運営した。
コンセプトも“人脈を広げる”ことに重きを置いていたし、参加してくださる方にも恵まれた。
参加者に対して「参加してくれてありがとう」という気持ちなのに、参加者から「開催してくれてありがとう」とよく言っていただけた。本当に嬉しかった。
数年前の僕のアクションは正しい、意味のあるものだったんだなと答え合わせできた気分だった。
今後、似たようなことができれば良いなとも思う。
才能のかけ算で勝負する
自分の才能の一つ一つが中途半端でもそれをどうかけあわせるかで人生は大きく変わると書かれている。
意外と1つの才能だけで成果を出している人は少ないそう。
これで安心してはいけないかもしれないが、僕は少し安心した。
僕は突出した才能はないと思っている。
思っているだけかもしれないが自分ではそう思っている。
だからこそ自分が持っている中途半端な武器をどうかけ合わせるかが大事なのである。
時間を見つけて自分の才能の棚卸しとそのかけ合わせ方については考えたいなと思っている。
才能のかけ算ではないが、かけ算つながりでいうと転職と副業のかけ算 生涯年収を最大化する生き方も名著である。読んでない人はぜひとも読んでみてほしい。
大好きなことを仕事にする
これはもう本当にそのとおりでございますという感じである。
「幸せになりたければ、大好きなこと以外の仕事をしてはいけません。」と強めのワードが書かれているが本質であると思う。
本質的であるが実際問題、難しいよなーとも思う。
“好きこそ物の上手なれ”ということわざがあるが、まさにそのとおり。
好きなことをする→どんどん上手になる→その価値で誰かを幸せにする→お金をもらう→お金をもらえたのが嬉しくてさらに好きになる→どんどんどんどん上手になる、の最高のスパイラルに入ることができる。
誰にでも合っている、好きと思える仕事があるはずであるが、世の中の多くの人はそのようなことを考える時間を確保することができないくらい仕事や家のことで時間から追われている。
でもそれだといつまで経っても現状を脱出できない。
僕はようやく少し時間に余裕ができたので、考える時間を確保する予定である。
ブログ記事を書くことは好きなので、今この瞬間はこれに時間を使っている。
人生の目的を知る
人生においてどのようなことに重きを置くのかは人によって違う。
何のために生きているのか?自分の人生の終着点はどこなのか?どのような状態になれば自分の人生はうまくいっているといえるのか?
このようなことを設定せずに生きているようだと嫌な仕事で疲弊した時に虚しくなる。
かくいう僕もまだ明確なものはないが、と書いた後にパッと思いついたことを書き連ねてみたらまあまあ具体的なことがポンポン出てきてちょっとニヤけた。
- 寿司を週5で食べる
- 週5フルタイムで働かなくて良い
- 家族(パートナーも子供も)がしたいことに対してお金を理由に諦めないといけないことがない
- 週3以上でジムで筋トレする
- 子供にとっての良い相談役である
- 独立を経験する
僕の目標にはくだらないものも含まれているがそれで良いと思っている。
自分の人生、好きに生きたら良い。
好きに生きれるだけお金を稼げば良い。
そう思っている。
本書では「大好き人と大好きな場所で自由な時間を過ごす」ことが豊かな人生であると書かれていて100%同意である。
最後に
30代で人生が決まるとは限らないが、決まる可能性が高いのは事実だと思う
この10年間で“してみたいこと”は全てやる気概で生きようと思う。
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