先日、「先読み!IT×ビジネス講座 ChatGPT 対話型AIが生み出す未来」という本を読んだので、勉強になったことや所感を簡単にまとめようと思います。
この記事を読んで、気になった方はぜひ読んでみてください。ボリュームは結構少ない方なのでまとまった時間があればサクッと読み切れます。
「先読み!IT×ビジネス講座 ChatGPT 対話型AIが生み出す未来」の概要
「ChatGPT」(チャットジーピーティー)は⽂章⽣成AIです。⼈間が⼊⼒した質問に答える形で⽂章を返してくるので「対話型AI」とも呼ばれています。⾃由度の⾼い会話をしながら⾃然な⽂章が⽣成されることから、いま⼤きな注⽬を集めています。本書では、ChatGPTの実⼒や技術的な背景、可能性、課題、ビジネス事例などをその分野の第⼀⼈者に質問しながら深堀りしていきます。話題のトピックがよくわかる! コンパクトですぐ読める!『先読み!IT×ビジネス講座』シリーズの第3弾です。
Amazonの販売ページから引用
著者 | 古川渉⼀ , 酒井⿇⾥⼦ |
発売日 | 2023/4/6 |
ページ数 | 176ページ |
- ChatGPTの基礎を知りたい方
- 僕みたいに最近のAIブームに若干ついていけていない方
なぜ読んだのか?
先ほど「僕みたいに最近のAIブームに若干ついていけていない方」と書いたとおり、ChatGPTを始めとするここ最近のAIブームにあまりついていけていないからです。
僕はChatGPT自体そこまで使いこなせていませんし、ChatGPTのコアなところもあまりよくわかっていない状態だったのですがこれからの時代(というより今もだけど)ChatGPTについての知識は最低限必要だと思い、書籍で体系的にインプットしようと思いました。
特にIT業界で働いているので…ね。
勉強になったことや所感
- 生成AI(Generative AI)が爆発的に流行っている理由は以下の画像生成AIがSNSで流行ったことでAIが受け入れられやすい土壌ができていたから
- ChatGPTが登場する前にもLLM(大規模言語モデル)のGPT-3がAPIとして提供されていた
- 現在ChatGPTはGPT-3の改良版のGPT-3.5を使用している
- OpenAIはChatGPT以外にも色々なAIを手がけている
- 画像生成:DALL・E2
- 音声認識:Whisper
- 3Dモデル生成:Point E
- ChatGPTのすごいところは少ない情報から文章を”生成”するのが優れている点 過去のAIは既存の情報を要約・抽出するものだった
- 前提を否定したり間違ったことを指摘できる
- 冷蔵庫が食べ物である前提で「どんな味がするか?」と聞くと「食べることができません」と食べ物である前提を否定してくれる。
- 「冷蔵庫に明太マヨをつけると、冷蔵庫をおいしく食べることができますか?」についても指摘してくれる

- ChatGPTの回答は正しいとは限らない
- ChatGPTは考えながら文章を生成しているわけではなく、学習データをもとに確率的にそれらしいことを生成しているだけ
- ChatGPTが生成した回答が正しいかどうかのチェックは人間がする必要がある
- 他にも著作権を侵害していないかもチェックする必要がある
- GPT-3.5は2011年から2021年頭までのデータで学習しているので最新情報(時事ネタなど)や古すぎる情報は持っていない
- 現在のChatGPTは語で質問した方がレスポンスが早い
- Microsoftは過去に2回出資してて、3回目の出資とパートナーシップの継続を発表している
- ChatGPTで上手く答えを引き出すためには質問内容を工夫する
- 前提条件を加える
- 出力結果に対して深ぼっていく(対話によって具体的なところを解き明かしていく)
- この辺りが最近よく目にする”プロンプトエンジニアリング”ってやつですね
- 新しい話題にするなら新規チャットを使った方が良い
- 機械学習に関する簡単な説明もある
- 教師あり学習
- 教師なし学習
- 強化学習
- 深層学習(ディープラーニング)
- G検定を取得するときに勉強していたのが懐かしい…笑
- ChatGPTは情報がある程度用意された状態で指定のフォーマットに膨らませるのと、アイディアを作ったり壁打ち相手として使うような発散する用途に適している
- キャッチコピー生成
- コンテンツ(ブログ記事やツイート)生成
- YouTubeの動画タイトル生成
- 企画のアイディア作り
- カスタマーサービスへの活用
- プログラミングコード生成(例:GitHub Copilot)
- 顧客の集合人格を作り出し、ユーザーインタビュー的なこともできるかもしれない
- データが集まれば集まるほど、プロダクトマネージャーにとっても強力なツールになる
- CharGPT for Search Engineという拡張機能を使うことで検索エンジンで検索するときに、検索ワードをChatGPTに入力した結果も一緒に出力される
- プログラムの一部の生成、コードレビュー、テストコードに使える
- Github CopilotはGitHubとOpenAIの共同開発
- 文学賞の星新一賞は2022年にAIが書いた小説が入賞している
- 単純作業やコンテンツ作成などの仕事は今後さらにAIに代替されていくので、人間は「人間らしいこと」「人間にしかできないこと」に時間を使うべき
- AIに任せられる仕事はAIに任せて、本当にしたいことを見つけて、自分にしかできないことには何かを考えなければならない
最後に
ChatGPTに関する知識はかなり広く知ることができたと思うので個人的には満足でした。
1つだけ不満というかミスったなと思うことを書くと、イラストで会話形式で進むためKindleで読むときにハイライトを引けないことですね。(Kindleで読む本を買うときは忘れずにチェックしないといけないなと反省…)
最後の2つの文は個人的にかなり刺さりました。
今後AIは世の中にある仕事を部分的に代替していくので、自分にしかできないことや自分が価値を出せるものを見つけいくことが大切なことや、人間にしかできないことを極めていくことが重要なんだなと。
AIの発展により自分の人生を強制的に見直すことが求められますね。
今後はプロンプトエンジニアリングにも少し手を出してみようかなと思いました。
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