僕は2020年4月に重工業・製造業界からIT業界に飛び込み、ITエンジニアとしてのキャリアをスタートしました。なお、現在はエンジニアからプロダクトマネージャーにキャリアチェンジし、新しいキャリアで四苦八苦しています。
2022年4月〜2022年3月の2年間はがっつりエンジニアとしてWebサービスの開発業務を行い、その中で色々な属性のエンジニアと知り合い、話したり、相談に乗ったり色々しました。
2年経過して、
「この2年の経験をもったまま今僕がエンジニアを目指し始めた状態にいるなら、エンジニアになるためにどのような行動をとるだろう?」
と考えた時に、この内容ってもしかすると”ちょうど今エンジニアへのジョブチェンジを考えている人”は興味があるんじゃないかなと思ったので記事にまとめます。
まずは出来る限り情報収集する
まずは「エンジニア」「プログラミング」に関する情報をできる限り収集します。(他にも興味のあるワードがあればそれも対象にします。例えば「フリーランス」とか?)
この段階では以下のようなことがサラッとでも良いのでわかれば良いのではと思います。
- どのようなプログラミング言語があるのか
- それぞれのプログラミング言語の用途(例:iOSアプリではあればswiftとか)
- エンジニアにはどのような種類があるのか
- どんな仕事をするのか
- 俗に言う「Web開発」「Web制作」はどう違うのか?(それぞれの言葉の使い方が正しいかはさておき)
これらの情報収集に関しては、現役のエンジニア(かつSNS、ネット等で最新の情報をキャッチアップしている方がより良い)に教えてもらうのがベストですが、難しい場合は21世紀最強の職業 Web系エンジニアになろう AI/DX時代を生き抜くためのキャリアガイドブックがオススメです。
著者に関してはTwitterで色々言われてそうですが(笑)、この本自体はエンジニアを目指すファーストステップには割と良いと思っています。
現役エンジニアと仲良くなるためには勉強会やコミュニティに属することが良いです。こちらの記事にまとめていますので気になる勉強会等があれば参加してみましょう。
この段階では特に「Web開発」と「Web制作」の違いはある程度理解しておいた方が良いかと思います。勉強することがかなり違いますし、キャリアパスも全然違ったものになるかと思います。
異論はあるかもしれませんが、この記事ではそれぞれの言葉をこう区別しようと思います。
- Web開発:Webアプリケーション(Sassとか)を開発すること
- Web制作:会社ホームページやランディングページ(LP)を制作すること
巷で言われている「エンジニア」「フリーランスエンジニア」はいずれもWeb開発を行う人のことを指します。
恥ずかしながら僕は始めの1ヶ月ほどは両者が同じ領域の仕事と思っており、がっつりホームページ作成周りの勉強をしてしまっていたので、ここは結構大事かと思います。
どのエンジニアを目指すか決める
情報収集ができたら自分がどの分野のエンジニアを目指して勉強するのかを決めましょう。
一言でエンジニアと言ってもWebアプリ開発を行う以外にも以下のような種類があります。(漏れがあるかも)
エンジニアの種類 | 勉強が必要な技術例 |
---|---|
フロントエンドエンジニア (Webアプリの開発) | JavaScript, TypeScript, Vue.js, React |
サーバーサイドエンジニア バックエンドエンジニア (Webアプリの開発) | Java, Ruby, PHP, Python, Go |
インフラエンジニア クラウドエンジニア | Linux, AWS, GCP |
iOSエンジニア | swift |
Androidエンジニア | Java, Kotlin |
スマホアプリエンジニア (iOS、Androidもスマホアプリですがここでは両OSに対応するクロスプラットフォームのアプリを指します) | Flutter, React Native |
機械学習エンジニア | Python, 機械学習 |
エンジニアの種類によって勉強する内容が大きく異なりますので、ここでしっかりと「自分がどういうエンジニアになりたいのか」、「自分は何を作りたいのか」を明確にするのが良いです。
この段階で決めた職種を一生しなければならないわけではないので、ファーストキャリアとして何を選択するか、という視点で良いかと思います。僕の周りでも
- サーバーサイドエンジニアとしてキャリアをスタートして現在はフロントエンドとして働いている
- サーバーサイドエンジニアに必要なことを勉強して転職活動をしたけど、モバイルアプリエンジニアとして働いている人
がいます。
そもそも僕がサーバーサイドエンジニア→フロントエンドエンジニア&サーバーサイドエンジニア→プロダクトマネージャーというキャリアなので説得力はある程度はあるかなと。プロダクトマネージャーとして転職した時の話はここに書いています。

書籍や安価で利用できるサービスで必要なことを学ぶ
方向性を決めたら、ひたすら勉強しましょう。
現在は、安価でプログラミングを学ぶことができるサービスがたくさん出ています。この記事ではその中でも6つ紹介します。
Progate
言わずとしれたプログラミング学習のファーストステップとえばコレ!という感じのサービスです。
プログラミング学習の入りはコレで間違いないと思っています。

ただし、Progateをひたすらやり込んでも、プログラミングができるようにはならないので「プログラミングを触ってみる」くらいのフェーズまでにするのが個人的には良いかと思います。
ドットインストール
こちらもProgateと同じくらいのポジションのサービスで、ドットインストールはProgateがテキスト形式で学べるのに対して、動画で学ぶことができます。

僕は使用したことがないのですが、動画で学ぶのが合っている方はぜひ使ってみてください。
独学エンジニア
Udemy講師としても有名な山浦さんが運営しているプログラミング学習サービスです。
言語がPHPなのでサーバーサイドエンジニア(バックエンドエンジニア)になりたい方にはまじでオススメの学習サービスです。
僕は知人からプログラミング学習教材を聞かれてサーバーサイドエンジニア希望だったらコレを必ず必ずオススメしています。
山浦さんがUdemyで公開している動画教材はこちらにもまとめています。

Udemy
エンジニア界隈では有名な動画教材プラットフォームです。
通常は1つの講座が10,000円以上しますが、不定期に開催されるセール時には90%オフ(1講座1,000円台)になるのでセール時に購入しましょう。(逆にセール以外で購入しない方が良いです)
テキスト教材より動画教材で学ぶのが合っている方はとてもオススメです。
オススメの講座はこちらにまとめています。

Techpit
先ほどのUdemyとは逆で「テキスト教材で学びたい」「何か作りながら学びたい」という方にはTechpitがオススメです。

1講座2,000円〜3,000円で経験豊富なエンジニアが作成した教材で、実際にアプリを開発しながら学ぶことができます。実用的なコードも結構あるのでそこが良いポイントかなと思います。
Schoo
これは最近知ったサービスですが、こちらも動画教材プラットフォームです。
プログラミングに限らず、他のジャンルの教材もかなり幅広く用意されています。

余談ですが…
プログラミングを学習する手段としてプログラミングスクールがありますが、僕が今、当時に戻ったとするとスクールは使いません。
とはいえ、プログラミングスクールを使うこと自体、悪いことではないと思いますのでここは自由(というよりどっちでも良い)かなと思います。
現役エンジニアと仲良くなる
意外とやっていない人が多いですが、結構重要す。
現役エンジニアと繋がりを持つことで
- プログラミング学習方法や転職活動のアドバイスをもらえる
- 会社の評判を聞くことができる
- 運がよかったら選考に誘われる
など色々なメリットがあります。(デメリットはないと思う)
現役エンジニアと繋がる・仲良くなる方法ですが、エンジニア向けの勉強会が各地で開催されているのでそこに積極的に参加してみるのが良いかと思います。勉強会はconnpassで探したり、以下の記事にまとめているので自分に合いそうな勉強会や交流イベント、コミュニティ等を探してみてください。(僕が立ち上げた「つながる勉強会」は神戸で開催しています)
僕が運営している勉強会にいつも参加いただいているかたおさんが勉強会に参加することについて記事を書いています。

勉強会などに参加する以外の方法としてはTwitterで自分の前を走っている方をフォローして積極的に絡みに行くのも手軽で良いかと思います。僕はこれは当時から割と積極的にやってきたおかげで現役エンジニアだけではなく、ITコンサル、フリーランスエンジニア、フリーランスITコンサル、経営者、インフルエンサー、エンジニア採用担当などの多くの属性の方との人脈を構築することができました。
余談として、”仲良くなる”というより”繋がる”に近いですが、MENTAというメンターとメンティーのマッチングプラットフォームを使うのも有効かと思います。
履歴書・職務経歴書は必ず有識者にレビューしてもらう
プログラミング学習がある程度進んで、「そもそも転職活動に入ろうかな」となった時に作成するのが
- 履歴書
- 職務経歴書
です。
履歴書の書き方にオリジナリティはありませんが、職務経歴書はフォーマットはないので人によって大きく異なります。知見がない状態で自己流で作ると高確率で「自分のことを全然アピールできていない職務経歴書」出来あがります。
僕は大変ありがたいことに
- エンジニアにジョブチェンジする時の転職活動
- エンジニア→エンジニアのキャリアップ転職活動
のどちらの時も誰かしらに職務経歴書のレビューしてもらっています。
自分より知見のある人に職務経歴書を添削してもらうことでより魅力的な職務経歴書になるはもちろん、自分では見つけることができなかった誤字・脱字に気づけます。(誤字・脱字は自分でチェックして0にするのが望ましいですが…)
最後に
これまで書いたことをまとめると
- 情報収集
- 目指す方向を決める
- 安価で利用できるサービスでプログラミング学習をする
- 現役エンジニアと繋がる
- 転職活動用の書類は有識者にレビューしてもらう
です。
これだと全然お金をかけずにジョブチェンジできるのではないかと思います。僕がエンジニアを目指してプログラミング学習をしていた2、3年前より「未経験でのエンジニア転職」のハードルは上がっていますが、有益な情報も増えていますので、色々な情報に触れましょう!
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