2020年4月にIT、Webに無縁の職種からWebエンジニアに転職し、そこから約1年間働いた会社を2021年4月で退職しました。
その転職活動は2021年1月、2月くらいだったので当時の実務経験は大体9、10ヶ月くらいでした。
この記事ではその時の転職活動のリアルを書いていきます。
昨今のエンジニアブーム(最近は終わりつつある?)で未経験(異業種)からWebエンジニアに転職した方法をまとめたブログやnoteをよく見るようになりましたが、
昨今のエンジニア・プログラミングブームにより「未経験(異業種)からWebエンジニアに転職した方法」的な記事(主にnoteで)はとても多く見るようになりましたが、現役Webエンジニアのキャリアップ転職について書かれた記事はあまり見たことないです。
異業種からエンジニアを目指す人が増え、エンジニアになった後の転職活動に関する情報は気になる方が多いのではないかと思います。

気になる方が多くあって欲しい(笑)
僕はTwitterではこのブログと同じくエンジニアアカウントとして使っていますが、Twitterを観測する限りでは
入社前に聞いていた話と入社した後の実態が(悪い意味で)違う
という声を結構見ます。
(Twitterで観測している範囲でもいらっしゃるので実際はもっとたくさんいるんだろうな…)
かくいう僕もまさにその1人で実務経験1年弱で転職活動をした理由がまさに上記の話です。
結果としては転職することで待遇面、技術面、働き方面が良くなりました。
(まあ転職って大抵の場合が今より良い環境に身を置くためにするものなので当たり前っちゃ当たり前ですよね)
実務未経験(戦力0)で採用してくれた企業を1年程で辞めることへは申し訳なさはもちろんありましたし、感謝していますが、決断して行動してよかったなと思います。
転職自体、勇気のいるアクションであり、人生の中でも決してちっぽけなイベントではないため躊躇する方もいると思いますが、「環境を変えてみたいな」と思っている方の参考になれば嬉しいです。
実務経験半年〜1年程で転職活動をするのは勇気のいることかもしれませんが、このBrainが当時の僕と同じく「実務経験1年経ってないけど転職したいな…」と思っている方の参考になればとても嬉しいです。
その前にお伝えしておきたいこと
以下2点だけはご理解のほどよろしくお願いしますm(__)m
- この記事は実務経験1年以内の転職をオススメする記事ではないです。1つの経験談としてお楽しみください。
- 転職活動を始める前にまずは今の会社の上長に相談してみてください。それでも良い方向にならず転職するしかない場合は転職活動をしてみるのが良いかと思います。
- この記事は実務経験半年〜1年半くらいの現役エンジニアを対象しています。未経験からのエンジニア転職を目指している方は下に載せている記事を読んでいただけると嬉しいです。


実務未経験での転職活動と比べて大変なのか、どうなのか?
まず、これに関しては結論から言うと「大半の方にとっては楽」です。
(大半という意味深の言葉を使っていますが、このワケは後述いたします)
求人サイトでの応募に対する企業からの返信率は実務未経験での転職活動に比べ、かなり良くなったなという印象でした。
ただし、実務未経験での転職活動がめちゃくちゃしんどいのでそれ比べて「楽」なだけなのであり、「転職活動自体が楽」ということはないです。
(神戸在住かつ、引っ越し不可、実務経験1年未満、Laravelの実務経験なし、という状態だったので応募時点、書類選考で結構落ちています)
僕は(自分で書くのもイヤらしいですが)面接が苦手ではないので、1次面接まで進むことができれば内定を獲得できる自信はそこそこあったので、実務経験があることにより面接に辿り着くまでのハードルが多少下がるのはかなり大きなアドバンテージに感じました。
実際に内定をもらえるかどうかはその人次第なので



実務経験を少しでも積めば選び放題!!!ヤッホー!!!
なんてことはありえません。
が、当時(実務未経験)よりはかなり楽な転職活動だったなと感じました。
ここで注意点なのですが、
実務未経験での転職活動で苦労した人は実務半年〜1年程の転職活動でも苦労する
と思います。
これが冒頭に書いた「大半の方にとっては楽」のワケです。
(まあ独断と偏見なのでスルーする人はスルーしてください)
この理由としては
実務半年〜1年程では企業からすると即戦力とは捉えられない可能性が高く、まだまだポテンシャル採用の意味合いの方が強いから
です。
ポテンシャル採用と感じた理由は、「スキルとしてはまだまだと言わざるを得ないけど、学歴、職歴が良かったり、本業外で色々活動されているので面接させてもらいました」と数社から言われたからです。
実務経験を積んでいるとしても1年程度だとほとんどの場合、即戦力採用ではなくポテンシャル採用扱いで選考されます。
ましてや1年未満なんて…
※ここまで読むと僕がめちゃくちゃ高学歴ぽく見えますが全然そんなことはなく、地方国立工業大学の大学院卒です。
東大・京大とは比べて欲しくもないレベルです(汗)
実務半年〜1年程でやめることで企業からジョブホッパーとは思われるのか?
IT業界に限らず、経験の浅い段階での転職に関して結構気にされている方が多いのではないでしょうか?
僕の経験談ですが、「思われない可能性の方が高い」です。
僕もちょっと懸念していたことでしたが意外なことにあまりネックにはならなかったと感じました。
ただし、というかもちろん、面接では
なぜ転職するのか(なぜ現職を辞めるのか)
は聞かれます。が、
え、まだ1年も働いてないのに辞めるの?
とかそういうニュアンスの質問も含め、意外なことに1度も聞かれませんでした。
これに関してはしっかりと今の職場ではどうしてもミスマッチがあったり達成できないことがあることを説明できれば問題ないと思います。
もちろんですが、愚痴ばかり話すのは絶対やめましょうね…
実務以外での勉強・活動はどれくらい評価されるのか?
これも僕も経験談ですが、経験が浅い場合はめちゃくちゃ評価されると思います。
これは前述した実務経験1年程では企業からすると即戦力ではなくポテンシャル採用としての比重の方が大きいためですね。
実務経験がまだまだ短い場合は実務以外の勉強・活動は絶対にやっておいた方が良いです。
勉強という意味ではWebエンジニアとして働く以上一生付いて回るものですが、ここで言う勉強・活動というのは
誰でも見れるところにある勉強・活動のアウトプット
を指します。
僕はプログラミングスクールのメンターや勉強会運営など色々していますが、その中でも1番評価してもらったのはQiita、Zennへの技術記事投稿です。



まあエンジニアとしての転職活動なので当たり前っちゃ当たり前ですね…(笑)
メンターや勉強会運営も結構いい話のネタになりました!
余談ですが、選考を受けた企業のエンジニアサイドの採用担当の方が言っていたことをツイートしたのです。
その採用担当の方(エンジニアです)はこれは実務経験のあるエンジニアにも当てはまることだと言っていました。
つまり、
仕事だけやっている実務経験の浅いエンジニアには魅力を感じにくい企業が多い
と言えます。
何度も書いていますが、これは僕の経験談なので一般論と思わないでくださいね。
ブログ、Qiita、Zennなどに技術記事を投稿するのは自分の勉強のためにも、周りからの評価のためにもやっておいて損はないかなと思います。
損はないというか、メリットめっちゃあるのでぜひオススメです。



逆に「どこにもアウトプットしてないけど毎日勉強しています!」というのは説得力結構低いのでなるべくやめた方がいいかもです。
面接での質問は実務未経験の時と比べてどうなのか?
ほとんど変わらない印象でした。
僕が実務経験10ヶ月程の転職活動の面接でもらった質問はこんな感じです。
- 自己紹介(職務経歴も含む)
- 転職活動している理由(現職を辞める理由)は?
- 共同開発で気をつけていることは?
- 企業に求める条件は?
- 普段勉強する上で気をつけていることは?
- なぜ東証一部上場の重工メーカから全然関係ないプログラミング ?
- 前職を辞めた理由は?
- 弊社に入社した時に貢献できることは?
- 得意な仕事は?
- やりたくない仕事は?
- 今後のキャリアプランは?
- ずっとコードを書いて行きたい?マネジメントに行きたい?
- 業務外で勉強するときに意識していること、気をつけていることは?
未経験からエンジニアに転職された方ならわかると思いますが全然変わりませんよね。
「ほとんど変わらない」と書いたのは、技術的な質問の量は変わったからです。
今からそこについて書きます。
(上記質問には技術的な質問は入っていません)
実務未経験での転職活動に比べ技術的な質問は多くなる
覚えている限りですが、僕が実際にもらった技術質問です。
- オブジェクト指向プログラミングでクラスを作る時に心掛けていることを教えてください。
- 実装で詰まった時にどうやって解決していますか?
- Webアプリケーション開発における脆弱性の種類を挙げれるだけ挙げてください。
- 上記脆弱性の中から1つ選択して、その対策方法を説明してください。
- 上記対策方法で防止することができる理由(メカニズム)を説明してください。
- チーム開発でコードを書く上で1メンバーとして気をつけていることを教えてください。
- MySQLのデッドロックを説明してください。
明確には”質問”ではないですが、面接中に「では今からエディターを開いて○○をするプログラムを書いてください」
という簡単なコーディングテストもありました(笑)



僕は未経験からの転職活動の際は技術的な質問がほぼなかったので、「技術質問結構されるな〜」と思いながら面接していました。
使用した求人サイト
実際に使用した求人サイトは
- Wantedly
- Green
の2つです。
エンジニア転職には定番の求人サイトです。一応各媒体のURLを載せておきます。
これは超個人的な話で求人サイトではないですが、今回はTwitterが良い仕事をしてくれました。
Twitter経由でも何社か選考を受けさせていただき、内定もいただきました!!
再現性は高くはないですし、運もありますが、Twitterやっててよかったなと思った瞬間でした(笑)



基本的にはWantedlyとGreenで十分かと思います。
最後に
Twitterを見ていると
Webエンジニアになれば時間も場所も働く環境も自由に選ぶことができる!
という情報を見かけたりしますが、実務経験半年〜1年程ではまだまだその状態になれない方が多いのではないかと思います。(まあ自由の定義にもよるのですが)
とはいえ、転職のハードルがめちゃくちゃ高いわけでもないので、転職活動をしてみようという方は一度やってみてもいいかな?と思います。
エンジニアの転職市場も技術同様、移り変わりが早いのでこの記事の情報の鮮度がいつまで保つか分かりませんが少しでも参考になれば幸いです。
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