
・プログラミングスクールで伸びる人と伸びない人の違いって何?
・自分が伸びる人なのか伸びない人なのかが気になる…。
こんな疑問を解決します。
この記事では現在プログラミングスクールのメンター(講師)をしている僕が、これまで受講生を見てきて明確にわかった「伸びる人」と「伸びない人」それぞれの違いをまとめます。
この記事を読めばわかること
- プログラミングスクールを受講して伸びる人と伸びない人の特徴
- 自分が伸びる人、伸びない人どちらなのか
この記事のターゲット
- 現在スクールで勉強している方
- これからスクールでプログラミングを勉強しようと思っている方
- 自分が伸びる人・伸びない人どちらに当てはまっているか気になる方
スクールメンターとしての実績
オンラインプログラミングスクールでメンターをしています。
メンター歴は約8ヶ月で、指導した受講生は(2021年5月時点で)30名程。
注意点
記事タイトルに「スクールで」と入っていますが、独学でプログラミングを勉強されている方にも当てはまることがあるので独学の方も読んで損はしません。
プログラミングスクールの講師をしている僕の個人的な内容なので偏見も入っているかもしれません。おかしいと思った内容はシカトしてください。
「伸びる人」の特徴
まずは伸びる人から。特徴はこちらです。
- 学習時間が長い人
- 指摘されたことを素直に受け入れて改善する人
- 理解できないこと、わからないことは満足いくまで質問する人
- まず質問、ではなくまず検証してみる人
それぞれについて深ぼっていきますね。
学習時間が長い人
実務未経験の場合、これまで全く触れることのなかったプログラミングという未経験の分野に挑戦することになるので、身につけるにはそれなりの学習時間が必要です。
これはスクールに通う/通わないに関わらず言えます。
スクールを活用することで
独学では1000時間かかって到達できるレベルが500時間で済むようになる
みたいに学習効率をあげることはできます。
だからと言ってスクールは「毎日1時間勉強するだけで勝手に成長する」、そんな魔法のようなところではありません。
なので当たり前といっちゃ当たり前ですが、学習時間が長い人は伸びます。
(高学歴の方に多いですが、地頭が良い人は要領が良いので少ない学習時間でもどんどん成長できるかもしれません)
僕がこれまで教えてきた受講生の中には仕事が終わってから夜中の4時くらいまでエラー解決に励んでプルリクエストを出していた方もいました。。
講師の僕からするとその前に質問してよ、って思いましたが…(笑)
もちろんこれは極端なケースですが、やはり自分の人生を良い方向に変えるためにはそれ相応の努力が必要だと思います。
現にその受講生は実務未経験とは思えないくらいに成長してくださいました。
時間の経過も忘れるくらいプログラミング学習に没頭しましょう。
指摘されたことを素直に受け入れて改善する人
これは僕がこれまで見てきた「伸びる人」にもれなく共通する特徴です。
スクールは教える場所なので
- 「質問するときはもっとこうすると上手くなりますよ」
- 「ちょっと進捗が遅れ気味なのでこうやって改善していきましょう」
- 「ここのコードはこう書くとより良くなりますよ」
などプログラミング(コードの書き方)ではなく、色々な面での指導を行っています。
で、伸びる人は一度アドバイスしたことを必ず次の時に反映・改善しています。
同じミスは絶対しない、的な。
スクールの受講生には僕より歳上の方もいますが、年齢なんて関係なくアドバイスを素直に受け入れて自分の言動を改善していけている人は例外なく伸びています。
やはり素直で謙虚な方は成長します。断言できます。
とういうか、教える側としてもこのような受講生に教えるのってめちゃくちゃ楽しいんですよね。
どんどん吸収してどんどん成長してくれるので。
理解できないこと、わからないことは満足いくまで質問する人
スクールで勉強をしていくと、講師からのアドバイスの中には



・これどういう意味だろう?
・このアドバイスってこういう意味で合っているのかな?
と思うこともあるかもしれません。
「それはわかりにくいアドバイスをするメンターが悪いだろ!」
って思った方もいらっしゃるかもしれませんが、僕個人的には受講生に自分で考えさせる余白を含んだアドバイスや最終的な答えは受講生に見つけさせるアドバイスは良いアドバイスだと思っています。
余談ですが、僕はコードレビューでよくこんなレビューをします。



ここのコードの書き方は○○の理由で現場ではあまり使われません。
この記事を参考にしながら一度修正してみてください。
そういう時に自分の考えが間違っていないのかを確認したり、わからないことをちゃんと腹落ちするまで質問する人は成長速度が上がっています。
優秀な受講生の中には
ここってこの書き方が良いのかなと思ったんですけど、どうでしょうか?
こんな感じで結構細かいところまで確認する方もいて「素晴らしいなあ!」と感心しています。
まず質問、ではなくまず検証してみる人
プログラミング初学者はコードを書いていく中で多くのエラーやバグと格闘すると思います。
(現役エンジニアの僕自身、日々格闘しています)
その時の自分の行動によっても少し先の自分の到達レベルは変わります。



うわあ、エラーだ…
うーん、わからん。メンターに質問しよう。
これはぶっちゃけバッドケースです。



・まずはエラー文を読んでどこが原因か考えてみましょう。
・それでわからなかったらエラー文でググって検索に引っかかった記事を試してみましょう。
・それでも解決できず時間も結構経ってしまったら質問しましょう。
ざっくりですが、僕は普段からこんな感じでアドバイスしています。
Webエンジニアは現役の方でさえ、毎日エラーやバグと格闘しています。(もちろん僕もです)
駆け出し期の内からエラーはまず自分で調べてみる、という挑戦をしないと一向にエラー解決能力が付きません。
逆に早い内からエラーに対して調べて色々試して(時間を膨大に溶かす場合もありますが)いる人はどんどんエラー解決が早くなる→解決できるエラーが増える→開発が楽しくなるというとても良い流れになります。
仮説&検証することが回り回ってスキルアップに繋がります。
初めは慣れないかもしれませんが、ここは結構差が出るのでどんどん挑戦して欲しいなと日々感じています。
「伸びない人」の特徴
次は伸びない人の特徴はこちらです。
- 学習時間が短い人
- 指摘されたことを受け入れない・改善しない人
- わからないことをわからないままなんとなく進める人
- 自分が上記に当てはまっている自覚がない人
「伸びる人」の特徴の逆ですね。
申し訳ありませんが僕の経験上、上記に当てはまる方は伸びない可能性が極めて高いです。
あと、自覚がない人はかなり厄介です。
学習時間が短い
学習時間が短い人はやはり伸びません。もしくはかなり時間がかかります。
先述しましたが、高学歴・高職歴などスペックの高い方にこれは当てはまらない場合もありますが、人口の割合的にそのような方はごく少数だと思いますので、学習時間をある程度確保できることはスキルを伸ばす上で必須です。
スクールに行っているんだからこれくらいの勉強時間でも勝手に成長する
このような思考になってしまっている方はかなり危険です。
僕が勝手に設定した目安ですが、スクールに通う・通わないに関わらず1日の学習時間はこれくらいは確保するのを推奨します。
仕事と並行しながらプログラミング学習を勉強している方
平日:1〜3h、休日:6〜12h
無職の方
毎日:6〜12h
ちなみに僕はエンジニア転職を目指して勉強していた時の勉強時間は約4ヶ月間で345h(平均86.25h/月)でした。
懐かしいです。
当時は既婚、仕事を続けながら、週1〜2回はジムで筋トレしながら、3ヶ月目からは育児とも並行での勉強でした。
指摘されたことを受け入れない
スクールに通っている方に質問なのですが、メンターの方のアドバイスを素直にに受け入れて愚直に行動していますか?
これに自信を持って「はい」と言えない方は黄色信号です。
例えば講師の方から
せっかくこのエラーを頑張って解決できたので、これをQiitaに書いて残しておきましょう。
と言われて、書いていますか?
参考までに、僕がこれまでにスクールの受講生に対して同じようなことを言ったことがありますが、実際に書いたのは4〜5割程度です。
まあ、確かに
初学者の自分がQiitaに記事を投稿して何になるんだよ。
と思う気持ちもわかりますが、講師は意味のないアドバイスはしません。
実際にエンジニアとして働いた経験のある講師は当然、受講生よりWeb業界・エンジニア転職に関する知見があります。
そういう人のアドバイスを素直に取り入れ、愚直にこなすことができない方に成長は訪れない可能性が高いです。
結局は行動するかしないかという精神論っぽい結論になってしまいますし、その行動が正しい行動であるであることも必要ですが、やはり「行動する人」は強いです。
わからないことをわからないままなんとなく進める
少し前に書きましたが、プログラミング学習を始めたばかりの頃はコードを書いていく中でエラーやバグにたくさん出会います。
僕自身、過去に何度Macbookをぶん投げようと思ったか…
エラーが発生してしまった際に初学者が陥りがちなのが、
とりあえずエラー文でググって見つけたQiitaの記事通りにやってみたらエラーが出なくなった
ここで終わり、です。
こういうケースってエラー解決力が上がったように錯覚しがちなんですが、正直、ほぼ身になっていません。
本当に勉強したて(1ヶ月以内とか)であればこれで良いと思います。まずは苦しい思いは最小限にして挫折しないようにした方が良いので。
ですが、3ヶ月程度勉強を継続できて、少しずつわかってきたらエラーは原因をしっかり考えてみて欲しいです。
難しいエラーもあるので完全に理解する必要はないです。
- エラーの意味は何か
- なぜこのエラーが発生するのか
- なぜこの対策をするとエラーがなくなるのか
上記の項目を理解した上でエラー解決するのが理想(そしてこれらをQiitaやZennなどの技術記事にまとめると尚更Good)です。
エラー内容によっては結構難しいこともあるので部分的にしか理解できないかもしれませんが、エラーの概要もわからないままとりあえず対処して進めても力はつかないので、ぜひエラーの理解にチャレンジして欲しいなと思います。
また、それが質問力の向上にも繋がります。
自分が上記に当てはまっている自覚がない人
これに関しては特殊かつ難解な問題なのですが、これまで紹介した「伸びない人」の特徴に当てはまっていることを自覚してない「伸びない人」が一定数います。
ごく少数ではなく一定数です。
自分ではアドバイスと受け入れて、改善しているつもりなのに全く変わってない人。
「次から気をつけます!」と言いながら一向に気をつけられていない人。
さらに、自覚がない場合は“自分が自覚できてない「伸びない人」である”ということにも気づけず負のループです。
ちょっと不安な方は次に書くことをやってみるのが良いかもしれませんね。
自分が伸びる人、伸びない人なのかわからない人はどうすれば良い?
ズバリ、客観的な意見をもらいましょう
これが1番手っ取り早いです。
もし「自覚がないだけで自分てどうなんだろう?」という方は講師でも同じ受講生でも良いので思い切って聞いてみるのが良いのではないでしょうか。
時には聞きたくなかった現実を聞くことになるかもしれませんが(笑)、今後の自分の成長のためと思って頑張って受け入れましょう。
僕がブログの冒頭に載せたツイートをした時、ある受講生から「自分って伸びない人に当てはまっていますか?」という質問をいただきました。
(その方は優秀な方でしたが)
意外と自分では気づけていない自分がいるものです。
最後に


というわけで、僕がプログラミングスクールのメンターをしてきて感じた「伸びる人」と「伸びない人」の特徴をつらつらと書き連ねてきました。
最後におさらいです。
伸びる人の特徴
- 学習時間が長い人
- 指摘されたことを素直に受け入れて改善する人
- 理解できないこと、わからないことは満足いくまで質問する人
- まず質問、ではなくまず検証してみる人
伸びない人の特徴
- 学習時間が短い人
- 指摘されたことを受け入れない・改善しない人
- わからないことをわからないままなんとなく進める人
- 自分が上記に当てはまっている自覚がない人
申し訳ありませんが、中には辛辣な内容も書いていますm(__)m
感性は人それぞれ、この記事の内容も僕個人の感想なので一般論ではないのは当たり前ですが、それなりの数の受講生を見てきた経験をもとに書いているので、そこまで大きな乖離はないと思います。
僕はこの記事で



こんな人はダメだ!!!
と言いたいわけではないので、もし、
うわ、伸びない人の特徴に当てはまっているかも…
という方は学習のモチベーションを下げるのではなく、これからの言動を見つめ直し、改善し、一気に「伸びる人」に変わっていくきっかけになればとても嬉しいです。
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